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Kannushi Blog

婿と婿養子の結納と婚約指輪

2018.10.09

婿と婿養子の結納金は、

通常の嫁をもらう

場合の2~3倍に

なると聞きました

また、婚約指輪は、

新婦側が購入する

のでしょうか?

 

先日の父母講座に

おいて、このような

質問がありました。

 

婿取りや婿養子の場合、やはり結納金は

通常の2倍~3倍の200万~300万と言われて

います。ただ、婚約指輪は、やはり新郎が

購入して新婦にプレゼントするのが

通常の形と思われます。

 

結納金が多いのは、やはり男性側の家が家を継ぐという考えが

基本にあると思います。その家の跡取りを婿に出すという意味で

2倍~3倍になると言われています。

 

少子高齢化が進む日本において、子供の数は少なくなり、一人っ子の

家、娘ばかりの家も多くなりました。今後この「婿取」「婿養子」は

現在の初婚の組数の2%からよりも比率が増えるように思います。

 

初婚の平均年齢も平成28年男性が31.1歳、女性が29.4歳と

年々上昇しています。

 

ここで「婿取り」と「婿養子」の違いを説明します。

「婿取り」は、嫁取りの逆で、婿を家として取ると言う意味で、

結婚した際の姓、氏が、新婦側、花嫁側になると言う意味です。

この場合は、新婦側の家に入るという形にはなりますが、

新婦の両親からの相続権は、ありません。

 

一方、「婿養子」は、新郎の姓が、新婦の家の姓になるだけでなく、

新婦側の両親と養子縁組をして、婚姻届けをすることにより結婚を

するので、姓が新婦側だけになるだけでなく、新婦側の両親の子となり

新婦側の両親からの財産の相続権が発生します。

「婚姻届け」+「養子縁組届け」も出します。

 

「家」を継ぐ、「家」を考えての結婚。

古く考えられる かもしれませんが、今後の結婚式において

とても大切なことの様に考えます。

 

「家」、「両親」、「家族」、「お墓」、「子供教育・躾」は

「核家族」において、「恋愛結婚」の夫婦において

とても大切な課題になると思います。

 

あまり考えてしまうと結婚をためらうかもしれませんが、それが

後世、日本の未来を我々が継承していくことのように考えます。